◆ブログカテゴリー ⇒ クルージング & ヨットレース (48)  | マリン情報 (83) | オペラ (84)  | 日々、つれづれ (31)  | 全てのブログ(投稿記事) (245)

メイン

全ブログ

そして ニュルンベルク へ

1/28、バーデン・バーデンからニュルンベルクに移動した。
今回の旅、最後の訪問地である。

バーデン・バーデンを出発し、30分も経たないうちに、
回りは雪化粧になって行った。
アルプス山脈の影響かな ?

夕方4 時過ぎ、ニュルンベルク中央駅を降りると目前に
城壁が目に着いた。中世の情景である。

しばらく眺めていたいが、まずホテルを探さなくてはならない。近くにあるはずなのに、なかなか見つからない。
案の定、城壁の内側にあり確認できなかった。

第二次世界大戦で町の90%は破壊されたらしい。
よくぞ昔のように復元したものだ。
さしずめ日本ならリセットして新しい建築物が並ぶのだろう。

単なる回顧主義ではなく、歴史・民族・国家のあるべき姿を
全国民が共有しているのかも知れない。
ドイツ統一、脱原発政策に代表されるように。

さて、夜はオペラ鑑賞だ。
演目はヴェルディの<椿姫>、現代的な演出でストーリーの
細部は分からなかった。

一か月前には、既に主な席はSOLD OUTだった。
3階の12ユーロの席がやっと取れた次第。
手に入れたオペラグラスが、とうとう活躍できた。 (笑)

主役のヴィオレッタ役は、Bassenz (多分イスラエル人)。
もう少し声量が欲しかったかな ?

会場の熱気から、市民全体がこのオペラハウスを
支えているような気がした。


29日の午前中はドイツ・ルネッサンス大画家である
デューラーの家と、ゲルマン国立博物館を見学してから
ニュルンベルク空港へ移動した。

デューラーは私の最も好きな画家の一人である。
際立った写実の中に、上質な精神性を感じる。
特に自画像、28才の彼自身の表情は神々しい。

デューラー代表作のかなりはウィーン、ミュンヘンの
美術館が現在は所蔵している。

今から500年前のデューラーの家、250年前のモーツァルト
の生家、台所も居間も同じような作りで、250年の時の流れはあまり感じられない。

人類がここ100年でいかに様変わりしたか改めて驚く。
数千年も同じような、衣食住の営みをして来たと言うのに。

歴史を逆戻りさせることはできないが、現状のままの
物質世界では永続可能な未来に疑問を持たざるを得ない。

さて、人類はどこに向かっているのだろう ?


楽しくも、また考える旅でもあった。
しばらくは仕事に専念することにしょう。



ホテルから見るオペラハウス
正式名称はニュルンベルク州立劇場
写真下部の雪の積った屋根が、市内を取り囲む城壁


上から見るカーテンコール。
中央やや左、黒のドレスが主役のヴィオレッタ


1420年に建てられ、1509-1528 の間生活したデューラーの家
ドイツ人らしく精巧で、数学的で、堅実な人生だったようだ
200年後のヨハン・セバスチャン・バッハにも通じるのかな ?

バーデン・バーデン へ

バーデン・バーデンは温泉で有名である。
ウィーンのバーデンは数年前に行ったことはある。

ここはいつか、来てみたかった。
温泉ではなく、1998年にOPENした祝祭劇場に。

駅からバスで10分、幸いホテルは祝祭劇場から目鼻の
処にあった。

ユーロ圏で二番目に大きいオペラハウスでもあるらしい。
丁度ザルツブルグの祝祭劇場のような感じかな ?
オペラもコンサートも両方できる劇場である。

世界ではよほど有名にならないと、リサイタルはしない。
この祝祭劇場はそのリサイタル会場としても有名である。

ちなみに、1/3 にはソブラノ歌手のアンナ・ネトレプコ。
2/23 はピアノのラン・ラン、2/24 はチェロのマイスキー。
世界トップスター目白押しのスケジュールである。

オペラ歌手のオッカケになって、次回は来たいものだ。 (笑)


今晩8 時からの公演は
「Queen Esther Marrow & The Harlem Gospel Singers」
20周年記念の世界ツアーコンサートである。

私の知らない世界である。
ゴスペルファンにとって、多分たまらないコンサートでしょう。

Queen Esther Marrow は世界のトップゴスペルシンガー。
とにかく歌い込んでいる、という迫力。
メンバー達もすばらしいパフォーマンスだ。

満員の会場は総立ち。
楽しかった !!

すこしかじってみようか、この世界。 (笑)

舞台には黒人アーティスト、客席は総白人ファン。

黒人の生んだ音楽に、世界が魅了される。


温泉らしき煙が見える。やはり温泉は日本ですね。
カジノ、高級プティック、そしてオペラハウス。
おなじ温泉地でもこんなに違うものなのか。


まだ温かそうな公演終了直後の舞台

マンハイム へ

ボートショウ見学後の日本へのトンボ帰り。
60才を過ぎているのだから、もうそんな味気ない事は
止めようと常々思っていた。

遊んで帰る予約は2ヶ月前が必要、仕事の成績では
ど壺になるかも知れないが思い切って決行した。

今月の売上からして、この遊びが仕事の致命傷には
ならないだろう。(笑)

やはりモーツァルトが立ち寄った所に行ってみたい。
4 回訪問したマンハイムにまず行く事にした。

オペラハウスは同じ場所に再建しているが、
もちろんモーツァルトは、そこに立ち寄っている。

どの国のオペラハウスも目抜き通りに有るから、
駅から徒歩で十分。

今夜のオペラはチャイコフスキーの<オネーギン>。
特にターニャの芯の強い歌唱、声色に魅了された。
歌手はラトヴィア生まれのイラ・バートマン。

席はかなり前で、おまけに真中。
せっかく買ったオペラグラス(実は中国製双眼鏡)は
出番無し。(笑)

来場記念に今大好きな、メゾソプラノのエリーナ・ガランチャ
のCDを買った。
偶然にもガランチャもラトヴィア生まれ。

どうしてスラブ人は歌が上手いんだろう ?


翌日は18世紀に築かれた選帝侯宮殿を見学。
マンハイムが一番栄えた時期の建物である。
ほとんどが復元の為、臨場感は薄かった。


19世紀末に建てられた町のシンボル、給水塔


向かって左から二番目がターニヤ役のイラ・バーマン
旅先で才能ある見知らぬ歌手に出会うのはとても楽しみだ

デュッセルドルフB.Show(3/3)

昨今の円高、ユーロ安で今回カッパとデッキシューズを購入した。

デュバリーのデッキシューズは日本では3万円代であるが
この会場では一万円代。
昔のトップサイダーの感じ。

カッパはドイツのメーカー MARINE POOL 製の物を購入。
色も黒にして見た。

オーバーナイトレースの時、ワッチ交代で即自分のカッパが
見つけられそうだ。


メガヨットのHALLが目立って、大型船が少なくなった。
しかし115ftの真っ黒なクラシッヨットは、今回初めて。


戦後、セーリングというスポーツが本格的に日本に入って
きた時、カルチャーという捉え方をなぜしなかったのだろう。

レジャー、スポーツのもう一段上の見方をすれば、
このマリン界を一過性ではなく、継承する行為にも
力が入ったはず。

ウインドサーフィン、ディンギー、クルーザー等が
セクショナブル組織で、お山の大将意識がすみずみ
まではびこっている。

野球、サッカーは上手くいっているようなのに。
同じ比較はできないが。。。。

ゴーン氏が日産を立てなおしたように、ヨーロッパの優れた
コーディネーターを日本に招き、正直立て直してほしい。

日本は外国の力でないと、方向転換が難しい国のようだ。


115ftのクラシックヨット、まだ未完成
メッセに沿ったライン川から、特殊なトラベラーで運び込まれる


メガヨットのホールでは、ボートの全体像は
側面の踊り場から眺められる

デュッセルドルフB.Show(2/3)

他社のヨットもほとんど見て回り、世界のヨット業界がどちらの方向に進んでいるのか感じて見た。

 1. イージー接岸、離岸の追求。
   ・ベネトウ社のドック&ゴー
    回転できるドライブとバウスラを組合わせ、
    その場回転、並行寄せが可能。
   ・ハンゼ社のスムースムアリングシステム
    固定のドライブ、バウスラ、スターンスラを組合せ
   ・ババリア社
    多分ハンゼ社と同じ

 2. 非対称デザインの顕著化
   特に大型艇のコクピットは非対称にし、クルーとゲストを
   セパレートさせ、キャビンとの交通性を常に確保する。
   ベネトウ・センス、ババリア・ビジョン等。
   コンパニオンウエイもセンターラインにはこだわらない。

 3. 木目の選択の多様化
   普通木目は長手方向にあるが、バルクヘッドは横方向
   の木目を使い、ワイド感を持たせる。
   Xc、サンオデッセィ他多くみられる。


乗用車でも室内の配置は、ほとんど同じであるが、
各社共個性的にデザインしている。

まだまだヨットは、車以上にデザインのバリエーションを
付けることは可能と思う。


非対称コクピットの代表格、ベネトウセンス50
コンパニオンウェイはオフセンター


バルクヘッドを含め、木目はすべて横方向のXc-42

デュッセルドルフB.Show(1/3)

1/23から3日間、デュッセルドルフボートショウを見学した。

昨年より少しは出展数が落ちているようだが、
リーマンショックのような事ではない。

初日は主取扱艇のハンゼ、ムーディを主にチェックした。
ハンゼは325、355、385(NEW)、415(NEW)、445、495を。
そしてムーディは41AC、45DS、62DSを展示していた。

特に62DSは初めて見る機会なので興奮してしまった。
なんと、ハルカラーがオレンジ。
ロシアのオーナーとの。 
多分オーナーは若いでしょう。

特徴であるコクピットと面一のサロンはとても広く、
大型艇のボートオーナーでも十分満足できる。
ダウンギャレーもオシャレで、アジム54等と共通する。

50ftクラスボートからヨットに転向のオーナーには
打ってつけのヨットでしょう。


41ACのチークキャビン艇を見ると、あらためてこの艇の
ポリシィ、完成度に驚いた。

みごとにトラディショナルとモダンをコラボさせ、
特にキャビンの居心地さの良さをつくづく感じた。

上品なヨットである。

改めて惚れ惚れしてしまった。


ムーディ62DS、日本でも早く60ftクラスのヨットが
あちこちで見られるようになってほしい


ムーディ41AC、アメリカのタータンヨットとは異った洗練さを感じる

オペラ<セヴィリアの理髪師>

1/22の昼過ぎ、トルコ航空でデュッセルドルフに到着した。
午後3:00から恒例のオペラ鑑賞となった。

昨年と同様、ローシーニの作品であった。
今回は彼の一番有名な<セヴィリアの理髪師>。
演出は現代的なもので、私にはやはり抵抗はあった。

興味は<フィガロの結婚>で伯爵夫人になるロジーナの
ベルカント歌唱の質である。

若いレナ・ベルキナというメゾソプラノが歌った。
声量も豊かではなく、テクニックもまだ成長期である。

ただとても可愛て、これからが楽しみなオペラ歌手である
事は間違いない。


今回の席は2階、オーケストラボックスの後が一番好き。
ボートショウではオペラグラスを買おう !!

オペラ <ファウスト>

METライブビュー第6作は、フランスの作曲家グノーの<ファウスト>、文豪ゲーテの作品をオペラ化したものだ。

このDVDを持っておらず、ぶっつけ本番の初視聴であった。

どうも私は、ストーリーの奥深さを理解していないようだ。

さっそく原作<ファウスト>をアマゾンに注文した。
じっくり読んでから、再度聴いてみよう。

上演の休憩時間に歌手、演出家、指揮者にインタビューする場面がある。
表現者自らが、芸術をより具体的に、臨場感を持って
説明してくれる。
とても貴重な場面で、いつも興味深く聞き入っている。

アーティストが如何にして、その役割を表現するのか。

これは私のビジネスにも通じる。

ヨットを通じて私の何かを表現したいものだ。 (笑)


ファウストの恋人マルグリットを演じるロシアのポプラフスカヤ
角ばった面立ちはメゾソプラノのカサロヴァに似てるようだ

オペラ < ロデリンダ >

今年最初のMETライブビューはヘンデルの <ロデリンダ>。
朝起きて突如、映画に行きたくなった。

今年の仕事の滑り出しが不安であったが昨日、中古ヨット
一艇の売却が決まりホッとした。

仕事半分/遊び半分が私のモットウであるが、仕事が順調であれば自然とそのスタイルになるはず。


オペラの華は現代ではソプラノであるが、ヘンデルの
バロック(1750年)以前は、カストラート(少年期に去勢された
男性ソプラノ)であった。

それをカウンターテナー(裏声)、又は女性のメゾプラノで
歌うのは無理がある。
 ・裏声では高音部の伸び、迫力が出ない。
 ・女性が男性役を演じても違和感がある。

今回もC.テナーはソプラノとの二重唱で聴き劣りがした。

バロック当時の古楽器(リコーダー、チェンバロ等)を組込み、ノンビブラート奏法の弦楽器でオーケストラは再現できても、声の問題はどうしようもない。

カストラートの声の録音はもちろんないが、
記録ではすごい迫力であったらしい。

カストラートのようなカウンターテナーの出現を祈りたい。

現代オペラ界の挑戦は続く。  (笑)



タイトルロールを演じるルネ・フレミング。
ロデリンダの歌う哀歌は、モーツァルトの<ルーチョ・シッラ>で
ジューニアが歌う第3幕のアリアと、曲想がオーバーラップした。

オペラ <サティアグラハ>

数年前からオペラに親しんできた。
STARTはプッチーニの「蝶々夫人」であった。

それからいろんなオペラを鑑賞していくうちに、
違和感を三度抱いた。

最初はドイツ語で歌うオペラ「魔笛」。
 耳慣れたイタリア語の響きに対し、戸惑いを
 感じたドイツ語。
 もちろん意味は全く理解できないのだが。 (笑)

次はワーグナーのオペラ「パルジファル」。
 4時間を超す上演。終りそうで終らない平坦な音楽。
 メロディックなアリアが何も出てこない。

そして今回のグラスのオペラ「サティアグラハ」。
 通奏低音をバックに全音符の歌唱の繰り返し。
 どう聴いて良いのか、全く分からない。

一回目、二回目のハードルはすでにクリア。

多分今回の「サティアグラハ」、何回か聴いていたら
少しずつ何かを感じるのでは ?
過去の事例のように。
まだDVDが発売されていないのが残念。

METは最大級のスタンディングオベーション。
若い層の現代オペラファンが多かったようだ。

そう、違和感こそ新しい発見の源になるかも知れない。



サティアグラハ = 非暴力・不服従。
マハトマ・ガンジーの半生を描いているが、
同時に現代の社会を警鐘しているようにも感じられた。
中央の白い洋服姿がガンジー役のリチャード・クロフト (テノール)